2013 K邸(東近江市) 新築工事の内覧
A4サイズの郵便物も楽々入る大きめのポストを作りつけました。
軒天、付庇に、杉板を使用し、外観に「和」の雰囲気をプラスしました。
信楽焼きの洗面ボールを使用することで、落ち着いた「和」の空間が生まれました。
二階正面の丸みを持たせたカウンターは、花や小物をセンス良く飾って頂けます。
木造の魅力をより実感して頂ける様に、また空気の動きの妨げにならないように、柱や梁を多く見せ、あえて壁を付けずに、施工しました。
収納の役割を果たすために、ロフトのスペースを大きく取りました。
家の中央の吹き抜けは、夏は冷やされた空気を下に、冬は暖められた空気を上に移動させ、屋内の温度差を出来るだけ小さくする役目を果たします。
お施主様が、何年も架けて温めてこられた夢を形にするために全力を注ぎました。何度も現場で打ち合わせを重ね、お施主様のご希望とイメージを確認させて頂きました。お施主様のこだわりのひとつであった自然素材。床は、すべて無垢材を貼り、塗料も出来る限り柿渋からつくられた自然塗料を使用しました。ご家族に90歳代のおじい様がおられましたので、安全に安心して暮らして頂けるように、床はバリアフーにし、体重をかけても大丈夫な頑丈で、握り易い手作りの手すりを取り付け、廊下巾も広く取りました。建具と家中の間仕切りを極力少なくし、動き易く、夏涼しく、冬暖かく、そして家中の温度差を最小限に保てるように、気密と断熱にもこだわりました。
お施主様にたいへん喜んで頂き、安堵すると共に、工事に携わって下さいました皆様に心から 感謝致しております。ご家族の皆様のご健勝とご多幸を心からお祈り致しております。(設計担当 北川)