M邸(犬上郡)リフォームの内覧

古民家風に仕上がりました。既存部分との調和に気を配りました。壁は、塗り壁と板金を組み合わせ、屋根は、既存の瓦を使用しました。

梅の花が咲く三月、解体工事からはじまりました。

土壁の一部と構造躯体を残すのみの大規模改修でした。

玄関は、広く開放感を持たせました。間接照明を利用し、落ち着いた雰囲気に仕上がりました。

帰宅後、すぐに手洗いなどが出来るように、ダイニングに通じる通路に洗面コーナーを設けました。

信楽の洗面ボールは、「大きめに」というお施主様のご希望で、窯元に製作して頂きました。

脱衣室の洗面コーナーは、今までお使いの洗面台と市販の鏡や小物を使って、可愛らしく仕上げました。

おじい様とおばあ様のお部屋の隣に家族用のお手洗いを設けました。出入りし易いように、開口が広く取れる、引き戸にしました。

家族が集う一階スペースは、空間を広く取り、開放感を持たせました。

既存の梁や柱と新しい部分との調和を大切にしました。

小さなお子様が危なくないように、二階の階段降り口に、開閉式の扉を設置しました。
床、壁、天井に出来る限り、無垢材を使用しました。三世代のご家族皆さまの安全性、利便性、心地よさを深く考えると共に、大切な想い出が残る以前の家の面影も大切にしました。

 半年間に渡る長い工事期間となりました。お施主様には、長い間ご不便をおかけいたしました。お問い合わせをいただいてから、3年半の月日が経ちました。何度も当社の見学会にお越しいただき、工事中の現場も見て頂きました。無事、お引渡しができ、たいへん安堵いたしております。半年間の工事の経験を生かし、また、頂戴いたしましたご縁を大切に日々精進して参ります。
ご家族皆さまのご多幸を心よりお祈り申し上げます。(田邊佳恵)