田邊工務店の日々*代表 田邊のブログ
2023.03.15
空気環境
岡田好勝氏の著書、南向きの家は建てるな。の中に掲載されている一文をご紹介します。
「換気とは、人が健康に住まうために、一筆書きのように一方通行で空気を流し、
汚れた空気を速やかに排気する行為であり、決して循環などというものがあってはならないのである。」
日々の暮らしで、呼吸により発生する二酸化炭素、衣類や家具から発生するVOC(揮発性有機化合物)などによって、
屋内の空気は知らず知らずのうちに汚れていきます。そして、少しずつ床面へと溜まっていきます。
床から30センチのあたりは、家の中でも、空気の汚れが最も気になる部分となります。
気密性の高い住宅では、計画的な換気が実現されます。
決まった場所から必要な量の排気がされ、排気された同じ分量の空気が決まった場所から給気されます。
常に空気の流れが一方通行であり、計画的な換気により屋内の空気を清浄に保つためにも、
気密性能の高い住宅に住むことが大切です。
冬季の屋内の温度差による健康被害、夏場の屋内の熱中症対策など、テレビからも頻繁に耳にするようになりました。そして、それらと同等に澄んだ空気の中で暮らすことも人の健康を守るために大切な要素となります。
省エネルギーの実現は、「新鮮な空気を保ちながら」が大前提だと、先日参加させていただいた家学塾での岡田氏の言葉でした。
先日、お客様と共に、訪れた弊社建築士北川さんのお家のリビングの一角、小上がりの畳コーナーです。
自然な色合いに、心癒されました。
自然な色合いに、心癒されました。
屋内は、澄んだ空気に満たされ、快適な温湿度に保たれていました。
ほどよく蓄熱された桜や杉の床板の温もりが足の裏からじんわり伝わってきました。
木の香りも心地よくて、幸せ気分になりました。